カフェーの帰り道
東京・上野のカフェーで女給として働いた、 みんな、みんな、愛おしい。 大正から昭和を生きた市井の女性の人生を描き出す。 襷がけの二人の著者、心ふるえる最新作。 東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていないカフェー西行。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは西行で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。